「人物画コース」作品紹介



こんにちは、メッツ絵画教室の山本です。
今回はパントマイマーのモデルさんに様々な楽しいポーズをとっていただきました。

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10分のムービングポーズは静と動の繰り返しのメリハリのある動作の中、描かなくとも見ているだけで身体の動きの構造が読み取れる動作をしていただけました。

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山下会員さま
後ろ姿の角度ですが顔の表情が読み取れ、限られた時間の中でリンゴを持つ手から身体の細かい部分までしっかりかきあげられています。手前左側の腕をさらに強く描くことで身体の奥行きが出やすくなるでしょう。

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マリアンスキー会員さま
顔の大きさに比べ、身体が小さく感じられますが、線のリズムが気持ちよく、骨格の安定感があるクロッキーとなっています。少々、下半身の弱さはありますが、余白も含め、画面全体に統一感のある仕上がりになっています。

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冨田会員さま
太めの線の引き方にスピード感のあるすっきりとしたクロッキーになっていますね。リズムが良い分、細部まできっちり仕上げられたら更に完成度の高い仕上がりになったと思います。

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飯島会員さま
りんごを持つ手と顔の奥行きの違いを描き分けるには少々難かしい位置だったと思いますが、無駄な線のないクロッキーに仕上がっています。背中の回り込みまで感じさせられるよう、線に抑揚を付けられたら更に良くなりますね。

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沖野会員さま
強い筆圧で描かれた線がたくましく、身体の構造を何度も確認しながら進めているのが分かります。ポーズが切り替わった瞬間、完成予想図を白紙の上に焼き付けると、無駄な線が少なくなり、時間は更に短縮できます。

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植田会員さま
限られたポーズ時間の中で全体的にまんべん無く描き上げられていますね。顔や手など部分に少々時間を掛け、部分的な描き込みの箇所が生まれると完成度が更に高まるでしょう。

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本橋会員さま
髪の毛が描かれていない頭部の余白にバランスが出て、左側に寄せた構図が良く決まりました。部分的な箇所までも一生懸命捉えようとしている意志が伝わる絵になっていますね。

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保谷会員さま
今回が初めてのクロッキーでしたが、時間配分を考えながらも顔の表情までしっかり描き上げられています。クロッキーは枚数を重ねるのが上達の第一ですが、普段のデッサンと違い、良い具合に肩の力が抜け、悩みを感じないのびやかな線を引くことができているので好感が持てますね。

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今回はクロッキーだったこともあり、みなさん仕上がりに気を取られずに自由に描け、楽しそうな印象を受けました。複雑なポーズでもシンプルに捉えられるゆとりのある作品が並びました。
次回はギリシャ風衣装・固定ポーズ男性です。
お楽しみに!