8月の人物画コース



こんにちは
人物画コースを担当しております、講師の稲垣です。
蝉の声が賑やかな夏真っ盛りですが、皆様いかがお過ごしですか?
 
今回の人物画は、アンドリュー・ワイエス(1917年~2009年)が
15年も描き続けたモデル「ヘルガ」の絵を
参考に制作を行いました。
 
ワイエスは、自宅近くの農場で働いていたドイツ系の
ヘルガという女性をモデルに、240余点をも描き続けました。
こちらはそのうちの2点です。
 
 
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教室では、白人女性モデルにいろいろなポーズをとっていただき、
その中から、皆さんで固定のポーズを決めて制作しました。
では、参加いただいた皆さんの作品を紹介いたします。
 
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三國会員さま
 
約5年ぶりの人物制作とのことですが、
ブランクを感じさせないくらいよく描けていますね。
特に上半身と顔がいいと思います。
下半身が、やや短く未完成なのが残念ですが、
場合によっては上半身を大きく入れる構図も
良かったかもしれませんね。
 
 
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種岡会員さま
 
アクリル絵具を使っての制作です。
正面という難しい位置からの制作ですが、
とても雰囲気のある作品になりました。
人物の肌の色がとてもいいですね。
いろいろな色味を感じ取り、
生きている生の肌の色が表現出来ていますね。
背景をワイエス風にもう少し黒くしてもいいですね。
 
 
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森会員さま
 
とても美しい作品ですね。
独自の世界を作り出しています。
人物の肌の色や身体の線の描写、
背景の壁紙の描写など、とても透明感がありますね。
思わず飾っておきたくなる作品です。
 
 
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植田会員さま
 
チャコールペンシルを使っての制作です。
肌のつやや張りの感じがやや単調になってしまいましたが、
全体的にシャープで個性的な作品に仕上がりました。
人物が左に寄っていて、余白のL字が面白い構図になっています。
バックの描写で、チャコールペンシルのタッチを
さらに工夫すると、もっと良くなりそうですね。
 
次回続く