辻会員のコラージュ油彩画




メッツ絵画教室の小屋です。水曜夜間に通われている辻会員が、「コラージュ油彩画」という新しい技法に挑戦されました。”コラージュ(collage)” とは現代絵画の技法の一つで、フランス語の「糊付け」を意味する言葉です。その名の通り色々な切り抜きを貼り付けた部分と、丹念に油彩で描き込んだ部分が1つの画面に同居しているのが特徴の作品です。色彩も茶系で抑え目にしてありますので、モチーフの奥行なども自然に出た作品になっています。バックの創意工夫も大変綺麗です。


右側のバックには文字が何重にもオーバーラップして描かれていて、空間表現に幅を与えていますね。厚塗りの表情も綺麗です。茶系色の中の赤いアクセントが魅力的です。


中央のラッパを吹く天使像と舵、ガラス花瓶、ピンクの薔薇、本のレターオープナー等が統一感を持って描かれています。質感の差もよく出ていますね。拘りのマチエールもよく作りました。


英文写真雑誌などの切抜きがとても面白い配置でコラージュされています。「眼」が面白い効果を出しています!その上から薄く油絵具を乗せているので、紙の白い部分が目立ちすぎません。


文字盤に天使が反復された時計です。勿論こういう時計がある訳ではなく、辻会員の創作です。とてもセンスが良いですね。表現のスタイルが増えてきた辻会員、次回の作品も楽しみです!