筆ペン(墨ペン)で描くスケッチ



教室会員さま向け企画講習会で筆ペン(墨ペン)を使用し簡単にスケッチができることを
企画講習会で習得していただき、後日、実際に対象としたロケーションをスケッチしに
訪れるのがこの講習会の大きな目的です。
 
 
 

 
 

 
 
描く前に企画講習会でいつも行っております画材道具の特長、特に筆ペンの機能、
特長から始まり薄墨、濃い墨筆ペン、水筆ペンをそれぞれの特長を生かし、
細い、太い、ぼかし、かすれなどの技法を試しながら描き始めました。
 
 

 
 
普段文字を書くことが多い筆ペンですが
真っ直ぐ立ててペンを持つと細く繊細な線を描くことができます。
 
 

 
 
教室で制作しました企画用参考資料をお手本に街並の遠近感の出し方を教わり
薄墨の筆ペンで大まかな下絵を描いていきました。
 
 

 
 
描く対象の全体像が薄墨ペンで描き終えたら、濃い墨のペンで全体のアクセントを
付けていきました。
その作業と並行して水筆でぼかしの作業も行っていきました。
 
 

 
 
描く作業終了後は企画講習に参加なさいました会員みなさまの作品を並べ
作品講評会を行いました。
参加なさいました会員みなさまには同じ参考資料を基に描いていただいてもそれぞれ
異なる個性的な絵がそろいました。
 
 
 
それでは講評会からの作品をピックアップしてご紹介します。
 
 
 

 
 
柔らかい薄墨の濃淡に濃い墨のかすれが効果的ですね。
 
 

 
 
地面が弱く、しっかりと描けませんでしたが
幻影のような雰囲気の中に漂う人物の背中から物語を感じます。
 
 

 
 
看板の文字が濃くなってしまいましたが木造の
絵朋の感じや奥行きのパースが安定して見えます。
 
 

 
 
限られた時間内にもかかわらず多くの手数が入って
細かい部分まで描かれています。
濃い墨と薄い墨の差を水筆でなじませていけると
より自然な仕上がりになったでしょう。
 
 

 
 
濃い描かれたかすれのタッチが元気よく味わい深い絵になっています。
看板の文字にもかすれの技法が生かせるともっ良くなりましたね。
 
 

 
 
輪郭線を引かず薄墨の濃淡で仕上げているので
画用紙の白いがとても美しく見えますね。
 
 
 

 
 
みなさん慣れない画材道具ではありましたが完成度の高い作品ができました。
次は「男はつらいよ」でおなじみ寅さんの故郷、柴又帝釈天、門前の街並みへ行き
スケッチ会を行います。
是非、今回の講習が生かされる事を願っております。

担当講師 山本
当日の講習会は佐々木講師・山本2名で行いました。