森講師のイタリア/フィレンツェ留学の思い出



 
こんにちは、銀座教室、金曜日、新宿教室水曜日、土曜日担当講師の森です。
今日は銀座、新宿教室に置かれている石膏像について書きたいと思います。
 
 
 

 
 
この巻き毛が特徴的な青年の石膏像、名前を「メディチ」といいます。
もう描いたことのある人も多いのではないでしょうか。
他の石膏像もそうですが、
こうした石膏像は過去の有名な彫刻作品を基にして作られています。
オリジナルの彫刻を丸ごと石膏像にする場合もあれば、
この「メディチ」のように頭部だけを石膏像にした「首像」もあります。
では、この「メディチ」の基になった彫刻はどんな恰好をしているのか?
それがこちらです。
 
 
 

 
 

 
 

 
 
 
実は甲冑を着た武人のような恰好をしていたんですね。
この像はイタリアのフィレンツェにあるサン・ロレンツォ教会、
そのメディチ家礼拝堂・新聖具室に設置されています。
作者はあのミケランジェロです。
 
実は上の写真は僕が現地で撮ってきたものです。
実際に本物を鑑賞してみると、意外と高い位置に設置されていて、
下から仰ぎ見るかたちになるのに驚かされます。
しかし首がかなり長いため、
間近で見上げても膝などで顔が隠れません。
首像だけだとなぜ横を向いているのか分からないのですが、
からだ全体で観ると自然な動きをしていて、
なかなか勇ましい印象になっています。
 
このように石膏像の基になった作品を知ると、
イメージが広がって描くのが楽しくなるのではないでしょうか。
これから石膏像を描いてみたいと思っている方も、
ぜひ挑戦してみてください。