松川会員さまの水彩画



こんにちは。
水曜日の夜クラスを担当している、講師の森です。
 
今回は、松川会員さまの水彩画をご紹介します。
 
20151203_01
 
 
光と影の激しいコントラストが印象的な作品です。
この絵のランプにともった火や、それに伴ってできる光は、
松川会員さまがご自分で想像して描かれました。
現実とは異なる要素を、絵の中で自然に表現するのは
ものすごく難しい事です。
松川会員さまもかなり苦労して描かれていました。
しかしその甲斐もあって、
光に照らされて白く浮き出してくるフクロウや、
光源から遠ざかるほど光が弱まっていく背景の暗闇など、
とても説得力のある陰影表現が生まれています。
また、フクロウの毛並みなどの細かい描写も秀逸です。
 
陰影の強い絵を見ていると、
心理的に揺さぶられて、不安な気持ちになることがあるのですが、
この絵の場合は、
フクロウの顔が非常にかわいらしく描かれているため、
優しく、どこかユーモラスな雰囲気が出来ているところも特徴的です。
 
年末で何かとあわただしい時期ですが、
このような優しい絵を観てなごむ時間を大事にしたいものです。