南条講師の個展開催案内



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南条嘉毅 − 山頂 −
Yoshitakan Nanjo -Summit of the mountain-

会期:2015年2月5日(木)〜2015年2月21日(土)
11:30〜18:00(最終日11:30〜17:00)
火曜、水曜はお休み
場所:switch point
〒185-0012 東京都国分寺市本町4-12-4,1F
tel+fax 042-321-8956
協力:ユカリアート
Courtesy of YUKARI ART

Yoshitakan Nanjo -Summit of the mountain-
2015.2.5(thu)~2015.2.21(sat)
11:30~18:00(last day11:30~17:00)
closed every Tuesday and Wednesday
switch point :Honcho4-12-4-1F Kokubunji
tel+fax 042-321-8956
associate:YUKARI ART

場所と平面の間

 1977年、香川県生まれ。2002年、東京造形大学研究科修了。「土」そのものを素材としてフィールドワークを基にした風景画を制作する作家。これまでに「伊勢詣で」、「江戸五街道」、「富士講」、「東京湾」、「熊野古道」、「山岳信仰」など日本人の旅や移動から生まれた宗教観や風俗、風景観に沿った題材を制作し続けてきた。実際に自身の足で歩き、題材となる現地に赴き、町や山々の景色を観察・収集し制作している。2013年には故郷・香川県の美術館で個展が開催されるなど今後の活躍が注目されている。
 
今回の個展は、都内では2011年YUKARI ARTでの「伊勢詣」から4年ぶりの開催となる。展覧会タイトルは「山頂」とされ、日本の標高の高い5つの山(富士山、北岳、奥穂高、間ノ岳、槍ヶ岳)の頂きに登り、そこから見渡す風景を現地の土とアクリル絵具を使って制作されている。2008年に海から富士山頂までを取材し制作された「富士登山」をきっかけに、「山頂」に興味を持ち、今回はその登山行程ではなく、山頂というポイントに絞り5座を取材した。今回は120号二枚組の大作「北岳」を含む12作品が展示される。

 南条の作品は、写真を利用したアクリル絵具の描画部分と、場所そのものの象徴として使用されている土の部分に分かれているが特徴である。 描画部分は平面の空間性を。土部分は粒子であり、その場所であり、空間そのものへのアプローチであることを暗示している。その2つの要素を、現地で撮影したデジタル画像上にある明暗や色彩、名称、境界などに形を変え一つの画面に落とし込まれている。南条は、ホワイトキューブだけでなく、町屋や廃屋など、その場との関係のなかで制作されたサイトスペシフィックな作品なども多く制作している事が、この制作スタイルと深く結びついているのであろう。