企画講習会『竹ペン、葦ペンを使った表現』



 
こんにちは講師の佐々木です。今回は先般開催した企画講講習
『竹ペン、葦ペンを使った表現』の様子をご紹介します。
この日は4名参加していただきました。
 
 
20161011_01
 
講師が用意した写真を見ながら描いてもらいましたが、竹ペンや葦ペンは、
インク(今回は墨汁)をつけながら描くので、線が不安定になります。
けれども、その不安定な線が魅力になって、味のある絵になってきます。
今回参加して下さった皆さんもその不安定さに初めは戸惑われていましたが、
段々その魅力に気付かれたようで、どんどん魅力的な線が出てきていました。
 
 
20161011_02
小野田会員
 
線のバリエーションがあってとても魅力的な作品ですね。
描かない所を作ってあるのでクドくならずにすっきりと見えて、
トーンの流れも出ていてとても良いですね。
 
 
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沖野会員
 
墨の濃さの使い分けが出来ていて竹垣がすっきり見えて
とても良い距離感が出ていますね。
荒々しい線の表現もあって、躍動感が有りますね。
 
 
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森会員
 
建物の所の緩い線と空の部分の抜け感が、
実際に外で描いたようなライブ感になっています。
手前の植物をもっと暗く重い表現にしても良かったかもしれませんね。
 
 
20161011_05
佐野会員
 
手前の密度と、奥の抜け感で竹垣が長く続く距離感が良く出ていますね。
途中の人物も悪目立ちすること無い良い描き込み具合ですね。
樹木の黒いトーンと白い路面がとても良いバランスになっていますね。
 
皆さん普段とは少し違う味のある作品になっていました。
また、竹ペンや葦ペンはクロッキーにも最適なので機会が有ったら
使ってみてくださいね。