大澤会員のイメージ静物油彩画


あけましておめでとうございます。メッツ絵画教室の小屋です。今年もメッツブログをよろしくお願いします。
さて新年最初は、大澤会員のイメージ静物油彩です。


大澤会員がF12号の新作油彩画を完成させました。この見事な描写と構成力、色感の作品をご覧下さい。モチーフは大きなアンティークガラス花瓶、銅のコーヒーミル、小さいヴィーナスの頭、百合、アジアの柄布、赤布、青布です。画面全体に大澤会員の世界が広がっております。


百合の花の緻密な描写です。絵具がたっぷり乗って重厚であり、花びらの軽い感じもあり、見事な表情になりました。


その百合の左には大澤会員独自の色彩構成の世界が!!単純でいて奥の深い構成になっています。赤布の結び目にも注目して下さい。シンプルで無駄のない表現です。


布の下部には壊れたミロのヴィーナスの頭があります。赤と白のコントラストが効いていますね。左は海岸の風景になっていて、黄金色の波が赤布まで、そして青布にまで浸食し、一見ジョルジョ・デ・キリコ風なシュルレアリスムの世界です。


中央の立派なアンティーク花瓶ですが、このようにガラスが割れています。割れたガラスの断面、そこから覗く発色のいい黄色がこの作品の中心とも言えます。割れたガラスは結構面白いモチーフで、マルセル・デュシャンの作品「大ガラス」のように、時には凄まじいパワーで我々に迫ってきます(ただし取り扱いには充分気をつけなければいけません)。


丁寧な描写のコーヒーミルですね。ウィンザー・ニュートン社の「銅」と「ブロンズ」の絵具で仕上げました。表面の浪打模様、金色のドームの反射も見事です。


右側はバリ島の装飾模様の布なのですが、その中の木が青い布の中まで入り込んでいます。突飛なようでいて、作品の中では上手く溶け込んでいます。そのへんが大澤会員の上手さですね。


黄色い空を飛ぶバリの伝説の鳥と花です。鳳凰に通じる所がありそうです。布の柄なのに、とても躍動感があります!


画面の下にはガラスの破片があります。先程の黄金の波の終着点です。このアクセントが画面全体を引き締めていますね。花瓶のユニークな足も面白く、そこに入る鮮やかな緑がこの絵を更に色彩豊かな作品にしています。大澤会員自身、満足のいく作品が仕上がりました。これからの制作がますます楽しみですね!!